業界の未来について考えさせられた話

先日、とある『大家さんが直接入居者を募集するサイト』『エージェント』の募集の話を聞く機会があった。

※『エージェント』とはそのサイトで大家さんと入居者の『内見と契約業務』を行う宅建業者のこと、成約すると1か月分の報酬をもらうことができる。

結論から言うと、『エージェント』になるには月額5万円+税を払って、その権利を買わないといけなく、とてもペイしそうにないのでお断りした。

しかし、その会社の担当者も言っていたが、これからは今まで以上に『中抜き』の時代になるという、『中抜き』とは、例えば小売りでいうと『商社』や『仲卸』のような業者がいなくなり、インターネットの普及により、消費者と売主が直接やりとりするようになる。というものである。

確かにその通りだと思うし、私も不動産業界は今のままでいいとは思わない。

なぜ、自身がいる業界のことを良く思わないかというと、一言で『いい加減なヤツが多いから』である。

そして、なぜ『いい加減なヤツが多い』のかは、業界特有のルール(法律)に起因するのでルールが変わらない限り、ある程度は仕方がないとは思っており、今回はその話はヤメておく。

不動産業者の立ち位置について

『いい加減な不動産業者ならいらない』ということで、今はインターネットで情報を気軽に発信できるので、『大家さん・入居者が直接やり取りする時代になった』というのは、まったくその通りだと思う。昔に比べいい時代になったものだ。

ここで、不動産業界で働く者として一抹の不安を感じることもある。『自分たちは不用品になってしまったのだろうか?』

エージェントの正体

少し話は戻って『大家さんが直接入居者を募集するサイト』は、よく話を聞いてみると、必ずその『エージェント』を使って契約をしなくてはいけないそうだ。

私はてっきり、基本的には大家と入居者が直接契約を行い、一部、不慣れな人のためにオプションで契約書作成サポートをするのかと思っていたが、そうではないらしい。

担当者に『それでは普通の宅建取引と同じではないのか?』と聞いてみたところ、『そうだ』と言っていた。(もちろん重要事項説明も必要)

なぜ、『エージェント』が必要かというと『素人同士の契約だとトラブルがおきるから』だそうだ。

不動産業者として、これでは職務上の取引リスク(責任)は同じで、収入が少なくなってしまうので『うまみ』がない。それに、これは本当の意味での『中抜き』とは言えないのではないか?

まあ、『うまみ』はこちら側の話であるから、いいとして、自分たちの仕事がどれだけの価値があるものであるか考えさせられた、いいきっかけでもあった。

大家と消費者の立場では

同時に『インターネットを使って直接やり取りするエンドユーザー達もプロ並みの知識が必要である』ということも改めて再確認させられた。

たしかに『中抜き』は費用の節約になるが、取引の安全性は自分たちで確保しないといけないのである。何か問題が起きてもそれは自己責任ということだ。

いいとこどりは中々難しいものである。借主・貸主双方かなり勉強が必要だとおもう。

我々、不動産業者は、免許をとって、登録のお金を払って、宅建業法を守って商売をさせてもらっている。だから、ある意味で業者としての特権があったわけだが、そのアドバンテージは『IT革命』によって薄まっている。(類似の業界は弁護士や税理士業界だろうか?)

私はあと、20年~30年現役で仕事をしていくと思う。(生きていくために、していかなければならない)

自分は今、いただいている報酬以上の仕事がしているだろうか?その価値はあるだろうか?

答えは難しいが、一つ言えることは『いい加減なヤツ』では、とても生き残っていけない。

なんとなく、聞いた話ではあったが、自分の仕事の価値について考えさせられる有意義な時間であった。

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